【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
指を上げ、大地の頬に触れた。
本当に……もっと早く口にできるような状況なら、きっと……『もう一人の大地』は、生まれてこなかったのだろう……。
トオルくんが言ってた通りだ。
大地はずっと、自分の本音を押し殺してきた。
……それも、無意識のうちに。
「ありがとう、まいさん。
まいさんなら……そう言ってくれるかなって、なんだか思えてしまって。期待しつつ、話してた部分もあるんだ。
……ふふっ、これって……甘え、かな?」
冗談めかして言う大地にドキッとする。
この言葉こそが、二人の大地の融合が成された『証』に思えたからだ。
それは、不思議に愛しい感覚で大地に向かって、言わずにはいられなくなった。
「───お帰り、大地。
あんたを……ずっと、待っていたのよ」
私の言葉に、大地は一度まばたきをした。
ゆっくりと、失った何かを取り戻したかのように、微笑みを返してくる。
「うん。まいさんが、僕を待っていてくれて、すごく嬉しいよ。
もう、まいさんを、困らせたりしないからね? だから」
目を閉じて、と、ささやくように甘やかな声音が告げる。
思わず、辺りを見回してしまった。
……ひとけがないからって、こんな真っ昼間に……。
大地は私の反応に、面白そうに噴きだした。
「……大丈夫だよ。誰も、見てやしないから。だけど、そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うけどなぁ……」
本当に……もっと早く口にできるような状況なら、きっと……『もう一人の大地』は、生まれてこなかったのだろう……。
トオルくんが言ってた通りだ。
大地はずっと、自分の本音を押し殺してきた。
……それも、無意識のうちに。
「ありがとう、まいさん。
まいさんなら……そう言ってくれるかなって、なんだか思えてしまって。期待しつつ、話してた部分もあるんだ。
……ふふっ、これって……甘え、かな?」
冗談めかして言う大地にドキッとする。
この言葉こそが、二人の大地の融合が成された『証』に思えたからだ。
それは、不思議に愛しい感覚で大地に向かって、言わずにはいられなくなった。
「───お帰り、大地。
あんたを……ずっと、待っていたのよ」
私の言葉に、大地は一度まばたきをした。
ゆっくりと、失った何かを取り戻したかのように、微笑みを返してくる。
「うん。まいさんが、僕を待っていてくれて、すごく嬉しいよ。
もう、まいさんを、困らせたりしないからね? だから」
目を閉じて、と、ささやくように甘やかな声音が告げる。
思わず、辺りを見回してしまった。
……ひとけがないからって、こんな真っ昼間に……。
大地は私の反応に、面白そうに噴きだした。
「……大丈夫だよ。誰も、見てやしないから。だけど、そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うけどなぁ……」