【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
オレはちゃんと忠告してたんだけど、あいつ、あんたから自分を好きだっていう『免罪符』もらってから、歯止めきかないみたいだし……。
フラれる前にやめとけって、言ってやったんだよ。
普通そんなに束縛されたら、どんだけイイ男だとしても勘弁してくれって、オレが女だったら思うし。けど」
ちらっと、神林透がにやけた表情のまま、私に視線を寄越した。
「佐木さんにとっては、あいつのストーカー行為は、ただの愛情表現にしか、映らないんだ?」
「………………悪い?」
改めて言われると、なんだか自分の感覚が麻痺しているようで、私は悔しまぎれに神林透をにらんでみせた。
「いんや? いいんじゃないの? 二人が、それでよければ。
───佐木さんは、あいつとあいつの母親とのこと……知ってるんだろ?」
ふいにもちだされた事実に、驚いて彼を見返した。
初めて、真剣な顔をした神林透と目が合った。
「……ん。あいつが、あんたに隠しごとするわけないしな。
知った上で、あいつのこと受け入れているなら、オレから言えることは、何もないけど。
ただ」
私を見つめる神林透の眼が、挑むように真剣みを増す。
「……あんただけは、裏切らないでやってくれよな? あいつが、どんな状況にあっても。
信じてる人間から裏切られるだなんて、一度経験すれば、十分だろ?」
フラれる前にやめとけって、言ってやったんだよ。
普通そんなに束縛されたら、どんだけイイ男だとしても勘弁してくれって、オレが女だったら思うし。けど」
ちらっと、神林透がにやけた表情のまま、私に視線を寄越した。
「佐木さんにとっては、あいつのストーカー行為は、ただの愛情表現にしか、映らないんだ?」
「………………悪い?」
改めて言われると、なんだか自分の感覚が麻痺しているようで、私は悔しまぎれに神林透をにらんでみせた。
「いんや? いいんじゃないの? 二人が、それでよければ。
───佐木さんは、あいつとあいつの母親とのこと……知ってるんだろ?」
ふいにもちだされた事実に、驚いて彼を見返した。
初めて、真剣な顔をした神林透と目が合った。
「……ん。あいつが、あんたに隠しごとするわけないしな。
知った上で、あいつのこと受け入れているなら、オレから言えることは、何もないけど。
ただ」
私を見つめる神林透の眼が、挑むように真剣みを増す。
「……あんただけは、裏切らないでやってくれよな? あいつが、どんな状況にあっても。
信じてる人間から裏切られるだなんて、一度経験すれば、十分だろ?」