【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
告げられた声音の強さに、胸が詰まった。
彼の言葉から、大地へ向けられた無償の愛を感じたからだ。
……ああ、そっか。
大地が、大地でいられたのは、この人がいたからなんだ……。
「───ありがとう、トオルくん。大地の側に、いてくれて」
私の言葉に、彼は目を見開いた。
ふいっと目をそらして、テーブルに頬杖をつく。
「……勘違いすんなよ。オレができたのは、あいつの話を聞いてやることくらいだ。
あいつが抱えた複雑な事情を知ったって、何もしてやれなかったんだ。正直、オレが手に負える問題じゃねぇなって、思ったし。
結局あいつは、あいつ自身で自分を支えてた。
……救いがあったとすれば、あんたを想う気持ちだけだったんだ。
だからさ」
そこで大きく息をついて、トオルくんは、私をじっと見据えた。
「あいつが、誰よりもあんたを好きだって気持ちだけは、疑わないでやってくれよ。歳の差があり過ぎて、あんたが不安になる気持ちも解んないでもないけどさ。
それだけは、何があっても、信じてやって」
「───……解った」
語られる言葉のひとつひとつが不思議なほどに私の心に響いた。
大地から寄せられる想いを、こんなふうに誰かの口を通して聞かされて……こそばゆさよりも、安心感が募っていくのが分かった。
彼の言葉から、大地へ向けられた無償の愛を感じたからだ。
……ああ、そっか。
大地が、大地でいられたのは、この人がいたからなんだ……。
「───ありがとう、トオルくん。大地の側に、いてくれて」
私の言葉に、彼は目を見開いた。
ふいっと目をそらして、テーブルに頬杖をつく。
「……勘違いすんなよ。オレができたのは、あいつの話を聞いてやることくらいだ。
あいつが抱えた複雑な事情を知ったって、何もしてやれなかったんだ。正直、オレが手に負える問題じゃねぇなって、思ったし。
結局あいつは、あいつ自身で自分を支えてた。
……救いがあったとすれば、あんたを想う気持ちだけだったんだ。
だからさ」
そこで大きく息をついて、トオルくんは、私をじっと見据えた。
「あいつが、誰よりもあんたを好きだって気持ちだけは、疑わないでやってくれよ。歳の差があり過ぎて、あんたが不安になる気持ちも解んないでもないけどさ。
それだけは、何があっても、信じてやって」
「───……解った」
語られる言葉のひとつひとつが不思議なほどに私の心に響いた。
大地から寄せられる想いを、こんなふうに誰かの口を通して聞かされて……こそばゆさよりも、安心感が募っていくのが分かった。