【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「───ああっ、もうっ……やめてよ! まいさん、引いてるじゃないか」
「はあ~? お前、自分がやってたこと、佐木さんに引かれるって自覚、あったのかよ?」
「……それは、もちろん……あるよ」

ちらりと私を見て、すぐさま大地は、視線をそらした。
そんな大地を見て、トオルくんがニヤニヤする。
続けざまに、たこ焼きを二個、自らの口に放りこんだ。

「───てな感じなんだけど、佐木さん?
あんたさっき、大地のストーカー並みに行き過ぎた行動を単なる愛情表現として、受け止めてるようだったけどさ。
実際、オレらの会話聞いて、どうよ? こいつの印象、ずいぶん変わったんじゃねぇ?」
「───え?」

急に話をふられて、私はまばたきをした。

トオルくんの言いたいことは解ったけど、私が彼らの弾み過ぎるほど弾んだ会話を聞いていて思ったのは、まったく別のことだったからだ。

思わず、溜息と共に口を開いた。

「なんていうか……二人、物凄く仲良いよね。びっくりしちゃった。
私ひょっとして、お邪魔だったりする?」
「──────は?」

私の言葉に、二人の声がハモった。

大地はあっけにとられたように私を見て、トオルくんは理解不能といわんばかりに眉を寄せている。

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