【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「だからっ……。おれは、あんたが好きな『良いコ』の大地じゃないって、言ってんだろっ……!?」
「───ふうん……そうかよ。よぉく、解ったよ」
目を細め、面白くなさそうな顔をしたトオルくんの手が、突き飛ばすようにして大地から離れた。
「……佐木さん。ちょっと、いいかな?」
けんか腰のトオルくんにビビって立ち尽くしていた。
だから、打って変わっての穏やかな呼びかけに、ホッとしながら近寄った。
「何? ……あ、ゴメン。お茶もだしてなかったね、私───」
言いかけた私の腕が、強引にトオルくんに引き寄せられた。
バランスをくずし、そのまま彼に身体ごと預けるような体勢となってしまう。
ふわり、と、シトラスの香りが私の身を包んだ。
……ナニ、コレ……!
「お前がオレの知ってる大地じゃないってんなら、オレが佐木さんと付き合っても、文句はねぇってコトだな?」
「は? ちょっ……トオルくん、何言ってんの!?」
いきなり抱き寄せられたことはもちろん、トオルくんの放った言葉にも困惑して彼を見上げた。
……あの。次から次へと、意味解んないんですけど!?
「…………好きにすれば? おれには関係ない。あんた達の問題だろ」
言いきって、大地はソファーから立ち上がった。冷めた目で、私を見下ろす。
「───ふうん……そうかよ。よぉく、解ったよ」
目を細め、面白くなさそうな顔をしたトオルくんの手が、突き飛ばすようにして大地から離れた。
「……佐木さん。ちょっと、いいかな?」
けんか腰のトオルくんにビビって立ち尽くしていた。
だから、打って変わっての穏やかな呼びかけに、ホッとしながら近寄った。
「何? ……あ、ゴメン。お茶もだしてなかったね、私───」
言いかけた私の腕が、強引にトオルくんに引き寄せられた。
バランスをくずし、そのまま彼に身体ごと預けるような体勢となってしまう。
ふわり、と、シトラスの香りが私の身を包んだ。
……ナニ、コレ……!
「お前がオレの知ってる大地じゃないってんなら、オレが佐木さんと付き合っても、文句はねぇってコトだな?」
「は? ちょっ……トオルくん、何言ってんの!?」
いきなり抱き寄せられたことはもちろん、トオルくんの放った言葉にも困惑して彼を見上げた。
……あの。次から次へと、意味解んないんですけど!?
「…………好きにすれば? おれには関係ない。あんた達の問題だろ」
言いきって、大地はソファーから立ち上がった。冷めた目で、私を見下ろす。