【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
大地は、ベッド脇で片腕をベッドの上に投げだし、こちらに背を向けた状態で、ぐったりとベッドに寄りかかっていた。
尋常じゃない様子に、あわてて大地の側に寄る。
青い顔をしていたのに、私ったら放っておいたりして……!
「ゴメン、大地! あんた、クリニックから帰って来てからずっと、具合が悪かったんだよね? もう、それならそうと、言ってくれれば……」
のぞきこんで見た大地の顔は、さきほどの青い顔から一変して、赤かった。
頬に触れると、かなり熱い。
唇から漏れる息遣いも、相当しんどそうだった。
「ゴメンね……気づいてやれなくて……」
力のない瞳が私を捕らえ、ゆっくりと閉じられた。
いまは、私に歯向かう気力も、ないのかもしれない。
拒まれないのをいいことに、もう一度その頬に触れる。
とたん、堰をきったように、大地への想いがあふれだした。
思わず大地を、ギュッと抱きしめてしまう。
「ホントにごめんね……大地……」
自分でも、何に対しての『ごめん』なのか、解らなかった。
体調不良を気遣えなかったことについての謝罪なのか、恋愛感情をもてないことへの後ろめたさなのか……。
次の瞬間、腕のなかで大地が身動ぎ、かすれた声で言った。
「……おかしいな……。いつもは、あったかくて柔らかくて、すごく気持ち良いのに。
……今日は、まいさんが、なんだか冷たく感じる……」
尋常じゃない様子に、あわてて大地の側に寄る。
青い顔をしていたのに、私ったら放っておいたりして……!
「ゴメン、大地! あんた、クリニックから帰って来てからずっと、具合が悪かったんだよね? もう、それならそうと、言ってくれれば……」
のぞきこんで見た大地の顔は、さきほどの青い顔から一変して、赤かった。
頬に触れると、かなり熱い。
唇から漏れる息遣いも、相当しんどそうだった。
「ゴメンね……気づいてやれなくて……」
力のない瞳が私を捕らえ、ゆっくりと閉じられた。
いまは、私に歯向かう気力も、ないのかもしれない。
拒まれないのをいいことに、もう一度その頬に触れる。
とたん、堰をきったように、大地への想いがあふれだした。
思わず大地を、ギュッと抱きしめてしまう。
「ホントにごめんね……大地……」
自分でも、何に対しての『ごめん』なのか、解らなかった。
体調不良を気遣えなかったことについての謝罪なのか、恋愛感情をもてないことへの後ろめたさなのか……。
次の瞬間、腕のなかで大地が身動ぎ、かすれた声で言った。
「……おかしいな……。いつもは、あったかくて柔らかくて、すごく気持ち良いのに。
……今日は、まいさんが、なんだか冷たく感じる……」