【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
私はまばたきをした。
いま、『まいさん』って、言った?

耳を疑う単語は、ふたたびささやかれた。

「まいさん……ねぇ、謝らないで。
きっと……謝らなきゃならないのは……僕のほう、だから……」

自分のこと『僕』って、言った……?

抱きしめた腕をゆるめて、大地と向き合う。
気だるい表情で、けれども大地はふふっと笑ってみせた。

「まいさん。そんな泣きそうな顔をしていると……キスして、押し倒してしまうよ……?」

聞き取りにくいハスキーな声。
なのに、やわらかく優しい口調は、まぎれもなく『大地』のものだった。



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