【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「えー? ずっと前、何かのドラマ観てる時、
「僕にもこれやって」
って、お願いしたら、
「あんたが病気になったらね」
って、言ってたよ、まいさん。
あの時は、僕が風邪ひきにくい体質なの知ってて、わざと言ったんだって思ったけど……ふふっ、僕って今、カンっペキに病人だよね?」
「……完璧に病人て、嬉嬉として言うことじゃないわよ……」
あきれながらも、結局は大地の言う通りにしてやる私は、『完璧に』大地の虜だった。
薬を飲ませるだけが、妙にやらしい大地の舌につられて、長ったらしいキスになったりして。
……病人相手に何やってんだ、私……。
「───……これで、朝までぐっすり眠れるわね? お休み」
いつまでも大地の側に居たい気持ちを振りきるように、ポンと大地の肩口を叩いた。
ところが、部屋を去りかけた私の手をとり、大地が放さなかった。
「行かないで、まいさん。側に、居てよ。……僕……怖いんだ……」
「なに言って───」
大地の言葉を一笑しかけたものの、真剣な眼差しを向けてくる大地を見つめ返した。
「大地……私、あえて今まで言わなかったけど……。
あんた、階段から落ちたあとの記憶って……ある、の……?」
大地は目を伏せて、小さくうなずいた。私の手を握る大地の指に、力がこもった。
「僕にもこれやって」
って、お願いしたら、
「あんたが病気になったらね」
って、言ってたよ、まいさん。
あの時は、僕が風邪ひきにくい体質なの知ってて、わざと言ったんだって思ったけど……ふふっ、僕って今、カンっペキに病人だよね?」
「……完璧に病人て、嬉嬉として言うことじゃないわよ……」
あきれながらも、結局は大地の言う通りにしてやる私は、『完璧に』大地の虜だった。
薬を飲ませるだけが、妙にやらしい大地の舌につられて、長ったらしいキスになったりして。
……病人相手に何やってんだ、私……。
「───……これで、朝までぐっすり眠れるわね? お休み」
いつまでも大地の側に居たい気持ちを振りきるように、ポンと大地の肩口を叩いた。
ところが、部屋を去りかけた私の手をとり、大地が放さなかった。
「行かないで、まいさん。側に、居てよ。……僕……怖いんだ……」
「なに言って───」
大地の言葉を一笑しかけたものの、真剣な眼差しを向けてくる大地を見つめ返した。
「大地……私、あえて今まで言わなかったけど……。
あんた、階段から落ちたあとの記憶って……ある、の……?」
大地は目を伏せて、小さくうなずいた。私の手を握る大地の指に、力がこもった。