【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
自分が受け入れてもらえないからと、相手と同じようにするのはただの逃げだ。
それで相手を非難するのは、間違っている。

ましてや、自分が好きな相手なら、なお、逃げずに向き合わなくてはいけないのだと───。

「だから……あんたともう一度、最初から関わらせて。
私の、何が気に入らないのか。どうしたら……私を、受け入れてくれるのか。それを、教えて」
「……あんた、自分がなに言ってるのか解ってんの?
自分のこと嫌ってる人間に、なんで()びへつらう必要があるんだよ? 関わらなきゃいいだけの話だろ。
自分で言ってて恥ずかしくないのか? プライドってものがないのかよ?
みじめったらしいな……すがりつく相手、間違えるなよ」
「間違えてないわよ。私は、あんたに言っているの。どうしたら、私を好きになってくれるのかって───」

言いかけた私の二の腕が乱暴につかまれて勢いよく引き寄せられたかと思うと、ベッドのほうへと投げだされた。
重心を失ってベッドの端につまずき、そのまま横たわる形となる。

「……ちょっ……いきなり何すんのよ」
「転がってろよ」

身を起こしかけた私を、大地はふたたび突き飛ばした。
瞬時に大地の意図を察し、身構えてしまう。
そんな私を、冷めた目で大地が見下ろした。
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