【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
私は思わず噴きだした。
「あぁ、うん。分かった。いいよ、それで。
だけど、父さんには優しくしてあげて。あんたに嫌われてるって、しょげてて可哀想だから」
「……努力してみる」
素直にうなずくさまに、私はちょっと不安になって大地をのぞきこんだ。
「なんか、やけに素直だけど……」
「っだよ! 言うこと聞けば聞いたでそんな風に言うなら、別にいままで通り、反抗してたっていいんだけど?」
「ごめんごめん。
……なんか、お腹すいたね。お昼ご飯に、しよっか?」
ベッドから立ち上がりながら大地を振り返る。
ベッドに腰かけたままの大地が、初めて私を真っすぐに見て言った。
……言われた内容に理解が追いつかなくて立ちすくむ私に、立ち上がった大地が素っ気なく告げる。
「昼メシ、作ってくれるんじゃないの? ……舞さん」
最後に付け加えられた呼びかけは、私の心臓を痛いくらいにつかんで……直前の大地のセリフを、現実のものとした。
……大地は、こう言った。
「あんたさっき、我慢するなって言ったよな?
───おれ、あんたとシたいんだけど。今晩、寝る前に、おれの部屋に来てよ」
*****
夕飯は、久しぶりに三人そろって食べることができた。
大地は父さんの言葉に、淡々とした口調ながらも、きちんと言葉を返していた。
ぎこちなさは否めなかったけどそうして『家族』として囲む食卓は、やっと訪れた平穏のように思えた。
「あぁ、うん。分かった。いいよ、それで。
だけど、父さんには優しくしてあげて。あんたに嫌われてるって、しょげてて可哀想だから」
「……努力してみる」
素直にうなずくさまに、私はちょっと不安になって大地をのぞきこんだ。
「なんか、やけに素直だけど……」
「っだよ! 言うこと聞けば聞いたでそんな風に言うなら、別にいままで通り、反抗してたっていいんだけど?」
「ごめんごめん。
……なんか、お腹すいたね。お昼ご飯に、しよっか?」
ベッドから立ち上がりながら大地を振り返る。
ベッドに腰かけたままの大地が、初めて私を真っすぐに見て言った。
……言われた内容に理解が追いつかなくて立ちすくむ私に、立ち上がった大地が素っ気なく告げる。
「昼メシ、作ってくれるんじゃないの? ……舞さん」
最後に付け加えられた呼びかけは、私の心臓を痛いくらいにつかんで……直前の大地のセリフを、現実のものとした。
……大地は、こう言った。
「あんたさっき、我慢するなって言ったよな?
───おれ、あんたとシたいんだけど。今晩、寝る前に、おれの部屋に来てよ」
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夕飯は、久しぶりに三人そろって食べることができた。
大地は父さんの言葉に、淡々とした口調ながらも、きちんと言葉を返していた。
ぎこちなさは否めなかったけどそうして『家族』として囲む食卓は、やっと訪れた平穏のように思えた。