【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「───舞、さん……。いま、だけで……い……から……」
奥深くまで届けられる大地の熱に、小刻みに身体をゆすられて。
───おれだけを、見て……感じて、よ。
声も枯れはてた私に変わって、大地のせつない呼びかけだけが、何度も室内に響いていた───。
*****
私の手から、青ラベルの清涼飲料水のペットボトルを受け取ると、大地は無言で口をつけた。
そんな大地を横目にベッドに入ると、ボトルの半分を飲みかけた大地が、眉をひそめて私を見てきた。
「……一緒に寝るつもりなわけ?」
「そうよ。悪い? ってか、一人で飲んでないで、私にも寄越しなさいよ。のど、カラッカラなんだから」
飲みかけのボトルに手を伸ばした。
仕方なさそうに私に手渡しながら大地は溜息をつき、
「まぁいいけど」
と、横を向く。
「……ねぇ、大地」
先ほどの会話で気になったことを、口にだした。
「あんたは、さ。別に、もう一人の大地を、嫌いなわけじゃ、ないわよね?
困らせたいとか、思ってない……よね?」
恐る恐る尋ねると、大地は面白くなさそうに鼻で笑った。
「嫌いだよ。『こいつ』良いコちゃんでムカツクし。『こいつ』さえいなければ、あんたのこと独り占めできるじゃん。
……あの榊原って人に頼んで『消して』もらおうかなって思うくらいには、ヤな奴だよ、おれにとっては」
奥深くまで届けられる大地の熱に、小刻みに身体をゆすられて。
───おれだけを、見て……感じて、よ。
声も枯れはてた私に変わって、大地のせつない呼びかけだけが、何度も室内に響いていた───。
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私の手から、青ラベルの清涼飲料水のペットボトルを受け取ると、大地は無言で口をつけた。
そんな大地を横目にベッドに入ると、ボトルの半分を飲みかけた大地が、眉をひそめて私を見てきた。
「……一緒に寝るつもりなわけ?」
「そうよ。悪い? ってか、一人で飲んでないで、私にも寄越しなさいよ。のど、カラッカラなんだから」
飲みかけのボトルに手を伸ばした。
仕方なさそうに私に手渡しながら大地は溜息をつき、
「まぁいいけど」
と、横を向く。
「……ねぇ、大地」
先ほどの会話で気になったことを、口にだした。
「あんたは、さ。別に、もう一人の大地を、嫌いなわけじゃ、ないわよね?
困らせたいとか、思ってない……よね?」
恐る恐る尋ねると、大地は面白くなさそうに鼻で笑った。
「嫌いだよ。『こいつ』良いコちゃんでムカツクし。『こいつ』さえいなければ、あんたのこと独り占めできるじゃん。
……あの榊原って人に頼んで『消して』もらおうかなって思うくらいには、ヤな奴だよ、おれにとっては」