推しとの恋は、ケーキのように甘い。
そう言って、手を伸ばしてくる、私とぶつかった人。その人の手を掴み、立ち上がる。
お礼と謝罪を言おうと、その人の顔を見ると、
「えっ…」
その人の顔は、
月で顔が照らされていて良く見える。
「ん?」
「い、いえ!な、なんでも!」
「あの!ぶつかってしまい、すみませんでした!あ、ありがとうございました!」
「えっ、あっ、」
そう言って、私はその人から逃げるように、
走って家に帰った…