【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。

「……なんで勃たないんだよ」

「しっ……知らないよ! ……ないんでしょ~女としての魅力がさ。あんただってわかるでしょ」

「わからねーけど」

 蒼紫がコップの日本酒に口をつけた。

「ん?」

「ん?」

 そのまま刺し身を食べ始めるが、黃美子の頭上にはクエスチョンマークが浮かんだまんまだ。

「わからないってことはさ~私に女の魅力があって、欲情できるって事だよ? 日本語わかってる?」

「だから、できるって言ってる。ん、美味い」
 
「えっえっ……?」

 涼しい顔をして、蒼紫は次におせちの黒豆を食べ始めている。
 黃美子は、顔が赤くなっていくのを感じた。
 
「なぁ、テレビつまんねーから、動画見ようぜ」
 
「あ……うん」

 蒼紫に言われて、テレビをつけ動画サイトに繋げる。
 もう飲むしか無いと、黃美子はグイッとお酒を飲んだ。
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