四葉に込めた一途な執愛

クローバーのチェーンブレス



 ある日、私は夢を見た。

 深い水底に沈む夢だった。
 静かに静かに、ゆっくりと沈んでいく。
 不思議と息が苦しくはなく、まるで眠るように深く深くへと堕ちてゆく。


「……み、ちなみ」


 誰かが私を呼ぶ声がする。
 誰なのだろう。


「ちなみ、ちなみ」


 その声はどこかで聞いたことがある。何だか懐かしい声。

 うっすらと目を開けると、水底に太陽の光が差し込んでいた。
 眩しくて目が眩む。でも、その光に手を伸ばしたくなる。

 その時、光の中から誰かの腕が伸びてきて私の腕を掴もうとした。


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