四葉に込めた一途な執愛
未散は私の頬をそっと撫で、真っ直ぐで情熱的な視線を向ける。
いつでもそう、未散はどんなことに対しても真面目だった。
何事にも妥協せず、真摯に向き合う。
こんな私に対しても諦めずに向き合おうとしてくれる。
いつからだろう、そんなあなたの真っ直ぐさが眩しすぎて逃げたくなってしまったのは。
それでも未散は何度でも好きだと言ってくれる。
頑なになった私の心を溶かし、包み込んでくれる。
「ちなみ、俺と結婚してください」
「……っ、はい」
私から腕を回して未散に抱きついた。
未散は大きな腕でしっかりと私を抱き留めてくれた。
「もう絶対に離さない」
耳元で囁かれ、思わずビクッと反応してしまう。
だけど抱きしめられる腕からは確かな温もりと安心感を与えてくれる。
「わかったでしょ?俺がしつこい男だってこと」
それには思わずふふっと笑ってしまったけど、同時に心もあったかくなった。
「しつこい程に想ってくれてありがとう」
ありったけの愛情を込めて、彼の唇にキスをした。
それが未散に火をつけてしまったようでその後何をされたのかは……誰にも言いたくない。