淡いピンクのカクテルは、私と彼を甘く誘う~凄腕脳外科医に溺愛されています~
魅力的な人ーside幸聖ー
「なんだ岡林、まだ見つからないのか?」
「………」
行きつけのバー「pink bear」で俺に向かってそう言うのは、バーテンダーの泊。
「あぁ……なんの手掛かりもない」
1ヶ月前、彼氏に浮気されてお酒を飲みに来た、と言っていた女性ーー本郷知花。
カクテル2杯で酔ってしまった彼女。
タクシーの中で『ビジネスホテルに泊まります』と言っていたが、このままだと危ないかもしれないと思った俺は、行き先を自分のマンションへと指定した。
マンションに帰宅後、知花にミネラルウォーターを飲ませ落ち着かせた。
その後、彼女が言った言葉に驚きを隠せなかったが、失恋し、心が憔悴していたのかもしれないと思った俺は、それを受け入れた。
泊の話を聞く限りでは、知花は間違いなく一途だ。
ベッドの中でも涙を流しながら〝悠稀〟と何度も元彼の名前を呼んでいたから。
そんなに彼女に想われていたのにも関わらず、浮気を繰り返していた彼氏のところに帰すわけにはいかない。と同時に、一途で魅力的な彼女を手放したくないと思ってしまったのだ。
しかし翌朝。
知花は昨日の出来事をほとんど覚えておらず、そのまま俺のマンションを飛び出して、姿を消してしまった。
「………」
行きつけのバー「pink bear」で俺に向かってそう言うのは、バーテンダーの泊。
「あぁ……なんの手掛かりもない」
1ヶ月前、彼氏に浮気されてお酒を飲みに来た、と言っていた女性ーー本郷知花。
カクテル2杯で酔ってしまった彼女。
タクシーの中で『ビジネスホテルに泊まります』と言っていたが、このままだと危ないかもしれないと思った俺は、行き先を自分のマンションへと指定した。
マンションに帰宅後、知花にミネラルウォーターを飲ませ落ち着かせた。
その後、彼女が言った言葉に驚きを隠せなかったが、失恋し、心が憔悴していたのかもしれないと思った俺は、それを受け入れた。
泊の話を聞く限りでは、知花は間違いなく一途だ。
ベッドの中でも涙を流しながら〝悠稀〟と何度も元彼の名前を呼んでいたから。
そんなに彼女に想われていたのにも関わらず、浮気を繰り返していた彼氏のところに帰すわけにはいかない。と同時に、一途で魅力的な彼女を手放したくないと思ってしまったのだ。
しかし翌朝。
知花は昨日の出来事をほとんど覚えておらず、そのまま俺のマンションを飛び出して、姿を消してしまった。