淡いピンクのカクテルは、私と彼を甘く誘う~凄腕脳外科医に溺愛されています~
幸聖さんに促され中に入ると、信じられないくらいの広さのリビングが目に飛び込んでくる。
おしゃれなダイニングテーブルにはお父様が一足先にお茶を飲んでいて、その足元にはクリーム色の毛をしたトイプードルが駆け回っていた。
私たちに気付いたお父様は、手に持っていたティーカップを置くと、にっこりと微笑む。
「お帰り、幸聖」
「ただいま。忙しくて、なかなか帰れずに申し訳ない」
「なに言ってるのよ幸聖。お父さんもドクターだったんだから、それくらいわかっているわよ」
そう言いながら、私たちを椅子に座るよう促してくれるお母様。
待って。お父様も、お医者様だったってこと……?
私、ここにいて大丈夫なのかな。
「そちらは彼女さん、かな? 幸聖から、電話で話は聞いていたよ」
「ほっ、本郷知花です。初めまして」
「可愛らしいお嬢さんだ。幸聖が、手放したくないと言うのがよくわかる」
「父上、それは秘密で」と、少し恥ずかしそうにそう言った幸聖さん。
私のことをご両親にそんな風に話してくれていたなんて、嬉しい。
「初めてなんだ。幸聖が女性を連れて来るのは」
「そうなのよ〜。まったく、弟の大聖は、一昨年に結婚したっていうのに、幸聖はそんな話しが全然なくて心配してたの」
おしゃれなダイニングテーブルにはお父様が一足先にお茶を飲んでいて、その足元にはクリーム色の毛をしたトイプードルが駆け回っていた。
私たちに気付いたお父様は、手に持っていたティーカップを置くと、にっこりと微笑む。
「お帰り、幸聖」
「ただいま。忙しくて、なかなか帰れずに申し訳ない」
「なに言ってるのよ幸聖。お父さんもドクターだったんだから、それくらいわかっているわよ」
そう言いながら、私たちを椅子に座るよう促してくれるお母様。
待って。お父様も、お医者様だったってこと……?
私、ここにいて大丈夫なのかな。
「そちらは彼女さん、かな? 幸聖から、電話で話は聞いていたよ」
「ほっ、本郷知花です。初めまして」
「可愛らしいお嬢さんだ。幸聖が、手放したくないと言うのがよくわかる」
「父上、それは秘密で」と、少し恥ずかしそうにそう言った幸聖さん。
私のことをご両親にそんな風に話してくれていたなんて、嬉しい。
「初めてなんだ。幸聖が女性を連れて来るのは」
「そうなのよ〜。まったく、弟の大聖は、一昨年に結婚したっていうのに、幸聖はそんな話しが全然なくて心配してたの」