無気力系幼馴染の溺愛ライフ
しかし、りのんにとっては、周囲にいる女性陣はあんな子がこんなイケメンの彼女?いやいや妹じゃない?ということをひそひそと話しているように感じた。

奏がイケメンなのはいいんだけど…私のこと悪く言われてたら嫌だなぁ…。

でもまぁ、小さいころからそうだったし…、仕方ないかぁ…。

少し憂鬱な気持ちになっていると、星ヶ谷駅に着きほとんどの人が下りていく。

すると既に奏が席を2人分とっていてくれた。

「席、空いたから座ろ?」

「うん…。」

「何かあった?」

「ううん、何でもないよ。」

そして電車が動き出す。

学校の最寄り駅まではとても遠く、星ヶ谷駅から約1時間は電車の中で過ごすことになる。

電車の揺れって心地いいんだよねぇ…。

うたた寝し始めたりのんを見て奏は自分のほうにりのんの頭を寄せた。

心地いい…。

ここでりのんの意識は途切れた。

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