無気力系幼馴染の溺愛ライフ
「実は、りのんにみゆきさんからお話があるみたいよ。」

「りのんちゃん、4月から鳴星(めいせい)学園に入学だったわよね?実は私たち仕事で、海外に赴任しなくちゃならなくて。」

「それで、りのん1人じゃ心配だから…」

私のお母さんと奏のお母さんは同じ会社で働いており、ともに母子家庭である。

「え⁉あの、急すぎない?私、初耳だよ⁉」

私がびっくりした顔をすると二人は

「だってさっき決まったことだもの!それに奏くんと一緒ならお母さん安心だもの。」

「ええ、私もりのんちゃんが奏と一緒にいてくれるのは安心だし、奏も快諾しているから大丈夫よ~!」

私のいないところでとんとん拍子に話が進んでいたらしく、決定事項らしい。

「明日には私たち出発だから、よろしくね。」

「奏がりのんちゃんのこと迎えに来るはずだから、来たら奏に荷物持たせちゃって構わないからね。」
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