無気力系幼馴染の溺愛ライフ
新入生全員が座ると奏は話し始めた。

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。紹介に預かりました、月島 奏と申します。
保護者の皆様も遠いところからご足労いただきありがとうございます。手短に話しをさせていただきます。
ここ、鳴星学園では基本自由にできるというのが、我が校の最大の強みだと私は思っています。
新入生の皆さん自分のやりたいこと、強みにしていきたいことを存分に伸ばせるように、3年間頑張ってみてください。
以上です。」

奏の挨拶は校長先生よりも短く、皆から好評だった。

その後、来賓客の祝辞やら、校歌を聞かされた。

そしていよいよ、生徒会入会式が始まる。

うぅ…緊張してきた…。

深呼吸を繰り返すが落ち着かない。

「呼ばれた生徒はステージにおあがりください。」

司会者がアナウンスし、1位の人から呼ばれ、いよいよりのんの名前が呼ばれる。

「—。入試成績3位、五月女りのん。以上3名はステージ上にお越し下さい。」

名前が呼ばれ、ステージ上へと案内される。

ステージに上がると舞台袖から奏の姿が見える。

知っている人がいるのは安心だが、前を向いていなければならない。

緊張品がらも用意された椅子に腰を掛ける。
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