無気力系幼馴染の溺愛ライフ
そんなこんなで次の日の朝、目覚めると母親はとうに家を出ていたらしく、置手紙が置いてあった。

『いつ帰ってこられるかわからないから、奏くんと仲良くするのよ!』

りのんは置手紙を読みつつ身支度と朝食をすませ、荷物を玄関のところに移動させていた。

お昼ごろ、家のチャイムが鳴り響く。

モニター越しに奏の姿が見える

「りのんお待たせ、迎えに来たよ。」

切れ長の目に、深い海にような青い瞳、まっさらな雪のような髪の毛。

そして、整った顔立ち。

奏はよく女の子たちにモテていたが、奏は興味ない感じでいた。

「今ドア開けるからちょっと待っていてね。」

ぱたぱたと廊下を走りながら玄関に向かい、ドアを開ける。

「来てくれてありがとう!荷物、多いから奏が来てくれてうれしい!」

りのんは周りにお花でも咲きそうなくらいの笑顔を見せた。

「そう?俺はりのんのためなら何でもするけどね。」

「奏は過保護すぎるよ~。」

「そんなことはない、普通です。」

「えぇ…。」

奏は昔から私に対して過保護というか甘すぎるというか…。

「さぁ、俺の家に行こうかりのん。」
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