無気力系幼馴染の溺愛ライフ
屋上までは1年生の教室がある階から1階分だけ上がるのでそんなに大変ではない。

階段を上った先には重たい扉がある。

その扉を押して開くとすでに奏が座って待っていた。

「奏お待たせ。待たせちゃった?」

「大丈夫、待ってないよ。それよりお腹空いたでしょ?お昼食べよ。」

「うん。」

奏が持参してきたのか2人がちょうど座れるくらいのレジャーシートを敷いてくれた。

そこに座り話をしながら昼食をとることになった。

「そう言えば、入学してから1週間たったけどりのんは慣れてきた?」

「まぁまぁかなぁ…。その前に奏と付き合ってるって噂流れ始めてて正直気まずいかな…。」

「…別にいいじゃん。」

奏はボソッとつぶやく。

「何か言った?」

「いや、なんもない。それより今日の放課後生徒会の集まりあるからちゃんと来るんだよ?面倒くさいけど。」

「もちろんちゃんと行くよ。奏こそさぼったらだめだからね?」

「心配せずとも、りのんがちゃんと来るのなら俺もちゃんと行くから。」
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