無気力系幼馴染の溺愛ライフ

奏の家と私の家は隣同士なので移動はそこまで大変ではないが、奏の家は日本では有数の大企業の中でも
トップの会社を経営している家で、隣といえど、とても大きな家だ。

久しぶりの奏の家を見て、すごいなぁ…と思わず口を開けそうになってしまう。

家に到着し案内された部屋は奏のお母さんが事前に用意してくれたのか、私が使いやすいように整えていてくれた。
何ならカーテンやら、ベッドやら、私好みになっている。

すごいなぁ…と思っていると奏から

「これで荷物全部？」

「うん。手伝ってくれてありがとう。」

「いいえ～。あ、そうそう、この部屋誰も使ってないから好きなようにしていいよって母さんに言われてるから。」

「ありがとう！」

「そういえば、りのんお昼食べた？俺先に済ませちゃったんだけど…。」

「お昼まだ食べてないや。」

「おにぎりとか、手軽に食べられるもの作るから食堂のほうに行こうか。」

奏の後に続くようにりのんも部屋を出る。

「パパって作っちゃうからそこのテーブルで待ってて。」

「はーい！」

30分もたたないうちに奏はおにぎり2つとお味噌汁を運んできてくれた。

「口に合うかわかんないけど、どーぞ。」

「匂いからしておいしそう！いただきます！」