天河と七星
第四章 天の河は七つの星を抱く

新プロジェクトの立ち上げ決起会。
私は天河の車椅子の介助として参加だ。

耳に入ってくる専門用語もプロジェクターで映し出されたプロジェクトの内容も私の好奇心をくすぐってくる。国際宇宙ステーションでの宇宙実験装置の開発や製造にまつわる資料なんて、見てるだけで心踊るような内容だ。

「ワクワクするだろ、七星」

私の表情を見て天河が冷やかす。
七星と呼ぶ声がなんだか甘く、表情は柔らかくなった気がする。

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