【完結】夢交差に輝き満ちて

 喜瀬川君と可愛い子。
 ワイワイ2人で盛り上がるのを見ていると、私の心はモヤモヤしてくる。

「じゃあさ、未来(みらい)の夢は?」

「えっ??」

 未来(みらい)、それは私の名前。
 喜瀬川君は、いつもあっけらかんと呼び捨てしてくる。

 未来って名前は、私には輝きすぎてて重いのに。

 夢……私の夢は……。

「未来ちゃんってさ~この前、お母さんになりたいとか言ってなかったぁ?」

「!!」

「へぇ?」

 どこで聞かれてた!?
 親友と、そんな話を少ししただけなのに。

 違うのに。スマホ見ながら動画の赤ちゃん可愛いねって……。
 そんな話の流れなだけだったのに……!

 顔が急に熱くなる。
 あぁ可愛い女の子、馬鹿を見るような目で見てくる。
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