【完結】夢交差に輝き満ちて



 結局彼は……私と夕暮れの帰り道を歩いている。

 下校途中の大きな河川敷。
 綺麗なサイクリングロードになっていて、ジョギングをする人や、大きな犬も嬉しそうに走ってる。

 大きな夕陽……。

 私も彼も、オレンジ色に染まってく……。

 彼はおもむろに、河川敷の坂の芝生に座った。
 突然!? 
 と思いながら私も座る。

 ちょっとドキッとしてしまう。

「いい夢だなぁ……未来の夢は」

 また言い出した……。
 何度も違うって言ったのに。
 結局、彼の中では、『お母さん』が私の夢認定されてしまった。

 まぁ本当は……本当なのだけどね。
 好きな人と結婚して、お母さんになりたいよ。
 ずっとそう思ってる。 

 子供の頃からの夢だけど……。
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