【完結】夢交差に輝き満ちて

「聞かなかった事にして。……バカな女の恋……歌の肥やしにでもしてよ……」

 恥ずかしい。
 わかるよね?
 遠回りの遠回りな告白……。
 可愛くない、可愛くない告白……。
 顔が熱すぎて、熱すぎる。

 でも絶対最悪嫌われる告白だよ……。
 でも……だって……。
 こんな風にしか言えないのも私だもん……。

「未来……」

 呼ばれて見た、喜瀬川君の顔も真っ赤だ。
 夕陽かな、私も彼も。
 
 そうだよね。
 夕陽だよね。

 泣きそう。
 ううん、泣いちゃうよ。

 これで私の恋、終わり――。

「うおおおおおおおおおおーーーー!!」

「!?」
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