海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜



「お前が俺のプロポーズ断るなんてあり得ねぇだろ。お前、俺と結婚出来るならいくらでも待つってここで言ってたし。っつか、もう家も買ったし今更結婚しねぇとか無理。このまま帰りにこれ出して帰る。」



──え、家って何!?
家ってなに!?!?何の話っ!?!?


いや、確かに言ったよ?ここで振られた日に・・・40歳でも50歳でもずっと待つとかそんなこと言ったけど!



─…それってもう時効では、、??




「あと、ここにお前の名前書くだけ。証人のところは洋平たちに書いてもらった、っあ、印鑑もさっき勝手に押しといた。」



ちょっと待って、これって婚姻届っ!?!?いつの間にっ・・・



「お前の両親にも話してる。お前の事よろしくって言われた。もういいだろ?早く書けよ。」




──いや、だからっ!!!!



「ちょ、ちょっと待ってってば!!!!」




再び私が騒ぎ出したので、もう周りの祝福モードはすっかり静まり返っていた。

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