【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
「お勉強頑張ってね~期待しておりますよ」
「は、はい!(特Aクラスなら、不良の総長はいないよね……)」
まぁ彼が何年生なのかもわからないし、今後関わることはない……と思いたい。
色々と説明してくれるというのは、この学園長からかと思ったのがだ、学園案内のパンフレットを渡されただけだ。
「紅炎学園には、理事長がいてね。放課後に君にお話があるそうだ」
「え? 理事長が私に?」
「うんうん。まぁそういうわけで放課後に呼び出しがあると思うので、待っててくださいね」
「はい……(じゃあわざわざ理事長が今後の説明を?)」
今日は緊張の連続だな、と桃花は心でため息をつく。
そんな桃花に一人の女性が近づいた。
「私が担任の野崎愛梨です。よろしくね朱雀さん」
「よ、よろしくお願いします」
野崎愛梨先生。
綺麗な若い女の先生だ。
スカートのスーツがよく似合ってる。
きっと人気があるだろう。
「さぁ~~教室へ行きましょう」
紅炎学園の中は、まるで神殿のようだ。
白い壁に輝く大理石のような広い廊下を歩く。