【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
すると何故かゾロゾロと桃花の周りを歩く四天王達。
「えっ……私の教室までみんなで送ってくれるの?」
「当然だ。君は俺達にとって姫なんだ。俺も一年ならよかったんだが……」
と辰砂。
「そ、そんな」
「何かあればいつでも呼んでくれ」
「はい」
一見、真面目メガネで怖そうに見えるが頼り甲斐もあり優しい辰砂だ。
「俺は隣のAだから、なんかあったら呼んでね☆」
チャラ男でも珊瑚はそこそこ頭が良いらしい。
「……俺はF……」
柘榴がボソッと呟いた。
Fは最下位組だ。
「でも遠くても俺は100メートル6秒だからすぐ来るぜ!」
「早すぎでしょ!!」
茜が突っ込む。
「僕も小学部で遠いけど、すぐ来るからね!」
「みんな……ありがとうございます」
と、ゾロゾロと四天王が桃花を教室まで送り届けた。
昨日の放送もあって、逆に桃花をみんなが恐れるような目で見るようになった気がする……。
茜以外には、なかなか仲良しなお友達ができそうにない。