【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
今日は給食ランチも豪華で、先程ケーキもご馳走になった。
紅緒も四天王も全てペロリと食べてしまったのに、みながそれぞれ夕飯に何を食べるか考えている。
「じゃあ、これからの生活も考えてスーパーに行くか。桃花が何が好きかもわかるしな」
「う、うん!」
スーパー!
桃花もよくお母さんと村に一軒あったスーパーに行っていた。
昔は週末に隣町まで通っていたが、桃花が小学校に入る前にできたスーパーで村の人達はすごく喜んでいたのを覚えている。
「(あの頃、急に村の生活が便利になった! と皆が喜ぶ出来事が沢山あったけど……まさか飛鳥財閥と関係はないよね……?)」
茜もその頃、村にやってきた。
もちろん偶然ではないのである。
不死鳥の巫女の桃花が村で不便になったり、村を出て遠くの町へ行く必要がないように飛鳥財閥が全て手配したのだ。
「え……ここ、スーパー?」
「そうです。桃花お嬢様、こちらで買い物をして皆さまの日々のお食事を作らせて頂いております」
「うっひゃースーパーじゃないよ……デパートじゃんね? 桃」
「うん、すごい」
そして桃花の思うスーパーとは予想を遥かに超えた大型スーパーに着いた。
茜の言うようにスーパーというよりはデパート。
高級デパ地下のように有名惣菜屋が並び、食品も多種多様なものが置かれ店内が輝いている。
「よっしゃーー!! 総長! 俺、パーティーグッズ探してくる!!」
「あ、いいなぁ~僕も行く~!!」
柘榴が飛び跳ねて、苺と一緒に行ってしまった。