【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
「う……でも、この前髪とメガネで台無しだ……」
するとノックがした。
開けると茜も着替えてきたようだった。
「わー可愛いワンピだね! ……でもそのダッさいメガネと前髪なに? ……あ~おじさん心配なんだね。でも家にいる時は可愛くしてたっていいじゃん。飛鳥様と四天王しかいないんだし」
「大丈夫かな……?」
「大丈夫! 大丈夫! 前髪可愛くしてあげるよー!」
茜はいつも桃花の髪を可愛く結ってくれていた。
鏡の前で、前髪を整えてもらっていると田舎の小学校の教室を思い出す。
「はい、可愛くできた~」
「ありがとう~メガネないとスッキリする!」
「飛鳥様達びっくりするよ!」
「飛鳥様……私もそう呼んだ方がいいのかな??」
「紅緒って呼べって言われたんでしょ? 普段は名前を呼ばれるの嫌がるから、桃花はやっぱ特別なんだね」
「えっ……そうなんだ……」
紅緒にとっての特別、という言葉にドキッとする。
茜はそんな桃花をニヤニヤ見ていた。
「うふふ、これからどうなるのかな~~さ、みんな待ってるよ! 行こう桃!」
「うん」