【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
薄暗いのに、キラキラと光を集めるような瞳。
キスしてしまいそうな距離に桃花はドキッとしてしまう。
「桃花がしたい約束を思いついたら教えろよ」
「えっ……う、うん」
「俺はもう思いついてるけど」
「えっ? お、教えて?」
「ふふ、まだ言わないさ。あぁ、そうだ。二人きりの時に言おうと思ってた事はある」
「なぁに?」
「小さい頃も可愛かったけど、もっと可愛くなったな!」
「べっ……紅緒くん」
太陽のような笑顔で言われて、カーっと顔が熱くなる。
「ふふ、照れてんのか?」
「も、もうからかわないで~!」
「からかってないって」
また顔が近くて恥ずかしくて桃花は立ち上がろうとしたけれど、優しく手を引かれてまた座らされた。
ドキドキが止まらない。