【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~

「俺が絶対守るから、安心しろよ」

「う、うん……ありがとう。私も……何ができるかわからないけど、これからみんなの力になりたいよ」

「いい心がけだな」

「うん」

 紅緒が微笑んで、桃花も微笑んだ。
 ドキドキするのに、何故か心地よいような……ずっと傍にいたくなるような……。

 ギャハハハ! と中でゲームが盛り上がっているのか笑い声が聞こえる。

「総長~~! 地味子も! 早く来いよー! もっかい最初からやるぞーー!!」

 柘榴が二人を呼んでいる。

「柘榴のやつ、地味子って呼ぶなって言ってやろうか」

「あぁ、いいの。地味なのは本当だしね、ふふっ」

 なぜか柘榴からは悪意は感じない。
 
「そうか? 俺には地味には見えないけどな、最初から可愛いってわかってた」

「べ、紅緒くんが、そういう事ばっかり言うの、なんだか意外な感じがする」

「俺は、桃花にしか言わねーよ?」

「えっ」

「行くか」

「う、うん」

 なんだか紅緒にドキドキさせられっぱなしの桃花であった。
 二人がまたリビングに戻って、ゲームは更に盛り上がった。
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