【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~

 男子はまだ、誰も起きてこない。

「おはよ。ふわ~……ねむ……腹減った」

 ワイシャツが半分はだけたような格好で、紅緒が現れた。

「うはよーーだりぃ~~」

 ジャージ姿の柘榴も寝ぼけ眼だ。

「おはようございます」

 辰砂はもう学ランをしっかり着ているが、やはり眠そうだ。

「おっはよ~~~やば……無理……休もうかな」

 珊瑚はまだシルクのパジャマ姿。
 苺はまだ眠っているとのことで、夕子が起こしに行った。

「みんな、おはよう」

「おはよう。桃花はしっかり起きてえらいな」

 紅緒は用意されたポットからコーヒーを自分で注ぐ。

「えへへ昨日はぐっすり寝ちゃった」

「地味子に戻ってる! そっちの方がやっぱいいな。地味子は地味じゃねーと」

 柘榴が笑いながら、トーストの用意された椅子へ座った。

「柘榴は少し女性の心理を学んだ方がいいな。姫、おはようございます」

 辰砂は桃花をまっすぐに見つめて、挨拶をしてくれた。

「辰砂さん、おはようございます」

 やはり姫呼びは続けるようだ。
 辰砂も和食で、姿勢良く食べ始める。
 
「可愛い桃花ちゃんの顔見たら~~眠気も吹っ飛んだよ」

 珊瑚はプロテインドリンクと、ササミとブロッコリーのサラダ。
 
「もしかして昨日、あれからみんなでゲームしてたの?」

「はは、バレた。俺の部屋でな」
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