【完結】不死鳥の巫女はあやかし総長飛鳥に溺愛される!~出逢い・行方不明事件解決篇~
「だ、だから~~!! いません!」
「そうだよねぇ~お姉ちゃんにも小学校生活を過ごした村で色々あったんだよね。元カレとかに負けないように、僕も頑張って思い出つくりたいなぁ~」
苺が桃花にウインクをした。
「も、元カレとかもいないよっ! 苺くんまで~~!!」
桃花が大慌てで否定する。
小学生の苺は珊瑚の影響なのか、#ませている__・__#。
「……桃花……」
「べ、紅緒くん」
「確かに、そういう確認をしていなかったな。俺は当然のようにお前は……」
紅緒が考え込むように、口元に手を当てる。
「べ、紅緒くん、私はだから……そんな誰も、あの、全然ないから!」
初恋もまだ! と言おうとして思考が停止した。
「(あれ……初恋……って……あれ……私……)」
今朝に見た男の子と遊ぶ夢。
でもまだまだ思い出せない。
「(でも、私……誰かを好きだったこと……あった?)」
「桃花?」
「あっえっと……」
「つーか、お前ら恋人だとかなんだとかチャラい事言ってんなよ! なぁ~!? 総長飛鳥!! 恋愛なんざチーム内で禁止に決まってんだろうが! お前らだって総長が大の女嫌い知ってんだろ!!」
柘榴が立ち上がり、大声で言い放つ。