ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
『莉世、アイツどーにかしろよ』
「どうしたの? 何かあった?」
『アイツどん臭すぎて本当イラつく』
「もう、そういう事言わないの。小柴くんだって、一生懸命やってるんだよ?」
雪蛍くんの言う『アイツ』とは、新人マネージャーの小柴 圭人くんの事。
人懐っこくて明るい男の子で何に対しても凄く一生懸命な子なんだけれど、空回りばかりしてミスが多く雪蛍くんに怒られてばかり。
まるで以前の自分を見ているようで他人事とは思えないのはここだけの話。
『ところでお前、今何してる訳?』
「私? 今友達とご飯食べに来てるよ」
『へぇー……それって、男も居る訳?』
「居ないよ? 女の子だけ。女子会だもん」
『……ふーん、どーだか』
「もう、本当だってば。疑わないでよ、雪蛍くん」
『……悪い、ただ、心配だっただけ。別に疑ってねぇよ』
「……そっか、なら良かった」
彼は少しヤキモチ妬きで、私が休みの間、休憩時間になるとこうして電話をして来たり、メッセージアプリでやり取りをする。
雪蛍くんは我儘でちょっと俺様なところは相変わらずだけど、最近では甘えてくれたりと可愛いところもある私の自慢の彼氏だ。
友人からも羨ましがられ、素敵な彼氏もいて、まさに順風満帆な毎日を送っている私だけど、そんな毎日が一変する出来事が起こるなんて、この時の私は夢にも思わなかった。
「どうしたの? 何かあった?」
『アイツどん臭すぎて本当イラつく』
「もう、そういう事言わないの。小柴くんだって、一生懸命やってるんだよ?」
雪蛍くんの言う『アイツ』とは、新人マネージャーの小柴 圭人くんの事。
人懐っこくて明るい男の子で何に対しても凄く一生懸命な子なんだけれど、空回りばかりしてミスが多く雪蛍くんに怒られてばかり。
まるで以前の自分を見ているようで他人事とは思えないのはここだけの話。
『ところでお前、今何してる訳?』
「私? 今友達とご飯食べに来てるよ」
『へぇー……それって、男も居る訳?』
「居ないよ? 女の子だけ。女子会だもん」
『……ふーん、どーだか』
「もう、本当だってば。疑わないでよ、雪蛍くん」
『……悪い、ただ、心配だっただけ。別に疑ってねぇよ』
「……そっか、なら良かった」
彼は少しヤキモチ妬きで、私が休みの間、休憩時間になるとこうして電話をして来たり、メッセージアプリでやり取りをする。
雪蛍くんは我儘でちょっと俺様なところは相変わらずだけど、最近では甘えてくれたりと可愛いところもある私の自慢の彼氏だ。
友人からも羨ましがられ、素敵な彼氏もいて、まさに順風満帆な毎日を送っている私だけど、そんな毎日が一変する出来事が起こるなんて、この時の私は夢にも思わなかった。