ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
ようやく海岸シーンの撮影を終えた雪蛍くんが戻って来て、再びスタジオでの撮影が続いていた、ある日の事。
「南田さん、少し宜しいでしょうか?」
今日は小柴くんと共にスタジオ入りしていた私は端の方で一人スケジュール確認をしていると、桜乃さんのマネージャーの原さんが声を掛けてきた。
「はい?」
「ここではちょっと……夜にお時間が頂けると嬉しいのですが」
「夜……ですか?」
何やら深刻そうな表情の原さん。仕事中なら構わないけれど彼は仕事終わりに時間が欲しいと言う。
勿論、仕事の事で何かあるのは分かっているのだけど、勤務時間外に異性と二人きりになると雪蛍くんが煩いのだ。
「実は、結萌が貴方にお話があると言う事で……」
けれど、原さんのその言葉で警戒心は一気に解かれた。
どうやら桜乃さんも同席でという事らしい。
「分かりました。でしたら二十一時以降でいかがでしょうか?」
「はい、それで構いません。では後程、よろしくお願いします」
一体、何の話があるのだろうと不思議には思ったものの、「南田先輩、ちょっといいでしょうか?」という小柴くんの声掛けで疑問は吹き飛んでしまい、話し合いの席につくまで考える事は一切無かった。
「南田さん、少し宜しいでしょうか?」
今日は小柴くんと共にスタジオ入りしていた私は端の方で一人スケジュール確認をしていると、桜乃さんのマネージャーの原さんが声を掛けてきた。
「はい?」
「ここではちょっと……夜にお時間が頂けると嬉しいのですが」
「夜……ですか?」
何やら深刻そうな表情の原さん。仕事中なら構わないけれど彼は仕事終わりに時間が欲しいと言う。
勿論、仕事の事で何かあるのは分かっているのだけど、勤務時間外に異性と二人きりになると雪蛍くんが煩いのだ。
「実は、結萌が貴方にお話があると言う事で……」
けれど、原さんのその言葉で警戒心は一気に解かれた。
どうやら桜乃さんも同席でという事らしい。
「分かりました。でしたら二十一時以降でいかがでしょうか?」
「はい、それで構いません。では後程、よろしくお願いします」
一体、何の話があるのだろうと不思議には思ったものの、「南田先輩、ちょっといいでしょうか?」という小柴くんの声掛けで疑問は吹き飛んでしまい、話し合いの席につくまで考える事は一切無かった。