ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「ゆ、きほ……くん……」
「何だよ、物欲しそうな瞳で見つめやがって。もっとされたい訳?」
「違……っ」
「っていうか、罰なんだからそんな気持ち良さそうな顔すんの禁止。そうじゃなきゃ罰にならねーじゃん」
「ぁっ!」

 ブラシャーを乱暴にずらされ、胸を強引に揉みしだかれた私は再び声を上げる。

「だから、そういう反応が駄目だって言ってんの」

 すると、今度は胸の先端を摘み、指に力を入れてくる。

「い、痛っ!」

 その行為に痛みで顔を歪ませると、

「そうそう。そういう表情じゃねぇと罰になんねーだろ?」

 私の反応に満足そうな表情を浮かべた彼は、空いている方の手でスカートを(まく)り上げていく。

「そ、それ以上は……駄目っ!」

 スカートが捲り上げられ、履いていたストッキングと下着を一気に脱がされた私は次に何をされるのかが分かり、必死に抵抗した。

「今更駄目も何もねーだろ。初めてでもねぇのによ」

 彼の言う通り、こういう行為は今日が初めてではなく、彼が本性を見せたその日から始まっていた。

 今となっては何が引き金になったのか分からないのだけど、優しかったはずの彼は私が何かミスをする度、こうして迫ってくるようになった。

 ミスをしないようにと思えば思う程緊張からか逆にミスが増え、連日の激務も祟ってか、このところ頻繁に彼の『お仕置き』を受けている。
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