ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「あの日の事はね……途中からの記憶が、あまり無いの。待ち合わせ場所はホテルのラウンジで、原さんの方が先に着いてて、私は一人でラウンジに向かった。私が通された所は個室みたいな造りで、周りの様子とか、声は聞こえないような場所だった。三人でって話だったけど、桜乃さんはシャワーを浴びてから来るって言って、暫く原さんと二人だった」
「ああ、そうらしいな。実はな、俺があの日の事を知ったのは、桜乃に言われたからなんだ」
「え? 桜乃さんに?」
「ああ。あの日アイツはシャワーを浴びてから遅れて待ち合わせ場所に行ったって言ってた。そしたら、莉世と原が二人で話があるから場所を変えるって言ってて、アイツはそのまま帰ったって」
「え? 嘘……」
あの日の事を桜乃さんから聞いたという雪蛍くんの話を聞いた私は、思わず声を上げる。
「そんな、二人で話があるなんて言ってない……そもそも、私たちがラウンジから出る時に桜乃さんは来なかったはず……」
桜乃さんの話は何かがおかしい。
あの日は確か、私がもの凄い睡魔に襲われて我慢出来ないくらい眠かったから、話は後日にして欲しいとお願いしてラウンジを出たはずなのだ。
「ああ、そうらしいな。実はな、俺があの日の事を知ったのは、桜乃に言われたからなんだ」
「え? 桜乃さんに?」
「ああ。あの日アイツはシャワーを浴びてから遅れて待ち合わせ場所に行ったって言ってた。そしたら、莉世と原が二人で話があるから場所を変えるって言ってて、アイツはそのまま帰ったって」
「え? 嘘……」
あの日の事を桜乃さんから聞いたという雪蛍くんの話を聞いた私は、思わず声を上げる。
「そんな、二人で話があるなんて言ってない……そもそも、私たちがラウンジから出る時に桜乃さんは来なかったはず……」
桜乃さんの話は何かがおかしい。
あの日は確か、私がもの凄い睡魔に襲われて我慢出来ないくらい眠かったから、話は後日にして欲しいとお願いしてラウンジを出たはずなのだ。