ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「ってかさ、嫌がってるけど本当はわざとミスしてんじゃねーの? こういう事されたくてさぁ」
「ち、違っ……ぁッ」

 太腿(ふともも)に触れていた彼の指に反応してしまい、反論しているさなかに嬌声(きょうせい)を上げてしまう。

 こういう反応が彼を刺激して、行為がエスカレートしていくのは分かっているのだけど、抑え切る事が出来ない。

「――そろそろいいよな」

 彼は一旦私から手を離すとズボンと下着を下げて、自身のモノを露にする。

「ほら、力抜けよ」
「だ、だめ…………ッぁ――」

 脚を持ち上げられ、もはや逃げる事の出来ない私は彼にされるがまま。

 嫌と言いながらも彼のモノに奥を突かれ、激しい快楽に溺れていき――結局、今日も彼に流されてしまうのだった。


「はあ……疲れた……」

 時刻は午前二時を回っていて、彼のお仕置を受けた私はマンションから車で約二十分程の距離にある自宅アパートへ帰って来た。

 最近は帰宅出来るのがいつもこのくらいで、朝は早い。

 このままでは身体を壊しそうな気すらしていて、生活を変えないと身が持たない状況に追い込まれていた。

「いつまでもこれじゃ、駄目だよね」

 そうポツリと呟き、急いで寝る支度を済ませ他私は今後の対策を練りながらいつの間にか眠りに就いていた。
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