ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「おい」
「どうしたの?」
「今日、アイツと話してたよな?」
「アイツ?」
「原だよ」
「ああ、うん。あの時の事、改めて謝ってくれたよ。桜乃さん、映画の公開が終わったら暫く休業するんだって」
「あー、何かそんな事言ってたな。って、そうじゃねぇよ」
「え?」
「お前さぁ、危機感無さ過ぎだろ?」
「え? そ、そう?」
「そうだよ。指示されたとは言え、お前に薬盛った相手だぞ? あんな奴と二人きりになるなよ」
「で、でも……二人きりって言ってもスタジオの隅で話してただけだし個室じゃないよ?」
「当たり前だ! つーかさぁ、莉世に隙があり過ぎるのも問題なんだよ」
「そ、そんな事……」
「無いって言えるのか?」
「え? う、うーん……無いと思うけど――っんん!?」
私が話を終えるよりも早く、雪蛍くんの唇が私の口を塞いで話せなくなる。
「んん、……っん、ふ……あ」
「ほらな? 隙があるからこうなるんだよ」
「……はあ……こ、これは……ちがう……」
「何が違うんだよ? 隙を見せなきゃされてねぇだろ?」
「……そんな事、ないよ。雪蛍くんが相手だから、私は……いつだって、キス、したいし……触れたいって、思うもん……強引にされるのも、好き……だもん」
「なっ……」
確かに、さっきのは隙があったから急にキスされてしまったかもしれないけど、今は雪蛍くんしか居なくて安心し切ってるから隙だって生まれるの。
それに、キスされるのは嬉しいから、されるって分かってたら、隙だって見せてもいいやって思う。
それも全て、雪蛍くんだから。
「お前さ、どこでそんな可愛い台詞覚えてくる訳?」
「え? 覚えてなんて……ありのままを言っただけだよ」
「あーもう! そういうの、狡すぎ」
ガシガシと頭を掻きむしった雪蛍くんは頬をほんのり赤く染めながら私の背に腕を回すと、
「雪蛍く――」
再び唇を塞いで来て、私は言葉を続ける事が出来なくなってしまった。
「どうしたの?」
「今日、アイツと話してたよな?」
「アイツ?」
「原だよ」
「ああ、うん。あの時の事、改めて謝ってくれたよ。桜乃さん、映画の公開が終わったら暫く休業するんだって」
「あー、何かそんな事言ってたな。って、そうじゃねぇよ」
「え?」
「お前さぁ、危機感無さ過ぎだろ?」
「え? そ、そう?」
「そうだよ。指示されたとは言え、お前に薬盛った相手だぞ? あんな奴と二人きりになるなよ」
「で、でも……二人きりって言ってもスタジオの隅で話してただけだし個室じゃないよ?」
「当たり前だ! つーかさぁ、莉世に隙があり過ぎるのも問題なんだよ」
「そ、そんな事……」
「無いって言えるのか?」
「え? う、うーん……無いと思うけど――っんん!?」
私が話を終えるよりも早く、雪蛍くんの唇が私の口を塞いで話せなくなる。
「んん、……っん、ふ……あ」
「ほらな? 隙があるからこうなるんだよ」
「……はあ……こ、これは……ちがう……」
「何が違うんだよ? 隙を見せなきゃされてねぇだろ?」
「……そんな事、ないよ。雪蛍くんが相手だから、私は……いつだって、キス、したいし……触れたいって、思うもん……強引にされるのも、好き……だもん」
「なっ……」
確かに、さっきのは隙があったから急にキスされてしまったかもしれないけど、今は雪蛍くんしか居なくて安心し切ってるから隙だって生まれるの。
それに、キスされるのは嬉しいから、されるって分かってたら、隙だって見せてもいいやって思う。
それも全て、雪蛍くんだから。
「お前さ、どこでそんな可愛い台詞覚えてくる訳?」
「え? 覚えてなんて……ありのままを言っただけだよ」
「あーもう! そういうの、狡すぎ」
ガシガシと頭を掻きむしった雪蛍くんは頬をほんのり赤く染めながら私の背に腕を回すと、
「雪蛍く――」
再び唇を塞いで来て、私は言葉を続ける事が出来なくなってしまった。