ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「莉世、気持ちいい?」
「……んん、っあ、んッ」
「身体は正直だから、どんどん愛液が溢れ出てくる。けど、指ではイかせてやらない」
「――ッあ!」

 あと少しでイケそうだったのに、寸前で指を引き抜かれてしまった私は切な気な声を上げて雪蛍くんを見た。

「……ゆきほ、くん……」
「俺ももう、我慢の限界だから、一緒に気持ち良くなろう?」

 そう口にした雪蛍くんは再び私をベッドへと寝かせた後で履いていたズボンと下着を下げると、ベッド脇の棚から避妊具を取り出して準備をする。

 そして、

「――莉世、大好きだよ」
「わ、たしも……大好き――ッあぁん!」

 雪蛍くんのいきり立った男根が私の膣内(ナカ)へゆっくりと差し込まれていった。

 そのまま激しく突かれるのかと思ったら、唇を塞がれてキスをする。

 挿入されたままのキスはいつもと違った快楽の波に襲われ、もっと気持ち良くなりたいと私の方からも雪蛍くんを求めていく。

 激しいキスに対して雪蛍くんのモノがゆっくり抽送を繰り返していくのだけど、既にイキかけていた私は一刻も早く絶頂を迎えたくて、

「ゆきほ、くん……お願い……っ、激しく……して?」

 恥ずかしさを感じつつもそうお願いすると、

「――素直な莉世も、可愛いな。それじゃあ一緒にイこう」

 額にチュッと口付けた雪蛍くんは、私のお願い通りに激しく腰を打ち付け、私たちは共に絶頂を迎えていった。


 それから暫くくっついた後で、再び繋がった私たち。

 離れていた時間を埋めるように互いを求め、深く深く繋がり合った。


 何度目かの行為の後で、流石に疲れてしまった私は雪蛍くんに腕枕をされて少しの間眠ってしまっていた。

 そして目を覚ました頃には朝を迎えていて、カーテンの隙間から光が差し込んでいた。
< 87 / 94 >

この作品をシェア

pagetop