ん。もっかい


久しぶりという感覚と、嬉しさがあって。



私の体は、
全身の血液が沸騰したかのように熱い......っ。



(どうか、このドキドキが、
礼侍に、伝わりませんように.........っ、)



そう思ったと同時。



「.....................まお、」



礼侍が再び、
私の名前を呼ぶ声が聞こえたかと思えば。



はっきりとソファーが軋む音が聞こえて。



背中に、ソファーの感触を感じた。



「〜〜っ、」



(うそうそうそっ、)



礼侍の顔が目の前にあって。



言うならば、
〝押し倒されてる〟って感じのこの状況。



初めてで、
どうしていいか分からず視線を晒すと。


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