ん。もっかい
***
「あー、これは確認案件だな」
私が配属されているのは、〝副社長室〟
副社長室につくと、
彼は、なにやら電話をしてる様子。
その余裕で仕事をこなす姿に。
つい、心臓が、
──────ドキッと跳ねた。
ドキドキしちゃだめって分かってるのに。
毎朝毎朝、ドキドキしてしまう。
その度に思い知らされる、
私は、24歳でまだまだ子供だって.........
(〜〜っ、て、いけないいけないっ!
ちゃんと、仕事しなきゃっ!)
心の中で、自分に言い聞かせて、
出社して、1番に行う業務をやりに行く。
コーヒーマシンのスイッチを入れた、その時。
「おはよう、まおり」
ふわりと、聞き心地の良い声が耳に届いた。