ん。もっかい


「で、さっきも、『バカ』って言いかけた」



(っ!?なんで分かるの......っ!?!?)



慌てて言葉を押さえたけど、
礼侍には、バレてたらしくって。



半分以上パニック状態でいると...............



「〝なんで分かるの?〟って顔もモロバレ」



おっつ、......礼侍に嘘なんかつけないようで。



「.........っ、ずっと、
礼侍とは対等でいたいて思ってた」



今まで、〝大きな壁〟があるから、
正直に、言えなかったことを吐き出すように。



私は、ゆっくりと話し始めた。



「でも、中学生になった時ぐらいから、
対等じゃないって、自然と気がついて、
礼侍は、違う世界の人だって思った、」



中学生には、分からないぐらい、
自覚したときすっごく苦しくって...............

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