たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「おっと、絶世のイケメンを連れてきた!1着、赤団、山下櫂くん!借りてきたものは…『執事!』」

「おい、お前…」

「だって伊吹さん、楓の執事だろ?」

「この方は西園寺さんの執事なんですね!?いや〜、西園寺さんを始め、美形が揃ってますね!」

「いやいや、私は美形じゃないし」

なぜか、クラスのみんながため息をついているんだけど!?…悲しい。

「ほんと天然なんだから」

天然…。天然?

プログラムが終了し、体育祭も幕を閉じた。

実行委員の後片付けも早く終わったので、お父さんたちの元へと向かった。
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