たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「楓お嬢様。とてもお似合いです」

っ!?伊吹さんのバカ!そんなの反則だよ…。

「とりあえず、お父さんたちは退出!」

無理矢理追い出し、私は休憩に入った。

「もう、あれだけ言ったのに…」

「可愛かったけど、その格好はダメだ。良からぬことを考える男がいるだろ!」

「いませんよ!…もう、私知りません!」

「お、おい」

伊吹さんを置いて、胡桃と一緒に他のクラスの出し物を見に行く。

「見られたわね」

「もう最悪…。こうなったら、ヤケ食いだ!」

「そんな食べたら太るわよ…って言いたいところだけど、楓は食べても太らないからね」
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