たとえこれが、何かの罠だったとしても。
やっぱり、恋バナって楽しいよね…。

そこからも、途切れることない笑い声で、クラス会は大いに盛り上がった。

そしてお開きとなり、みんな帰り出す。

櫂と胡桃は一緒に帰り、鋼は用事があるからと先に帰ってしまった。

車は渋滞で混んでいるらしく、迎えはもう少し掛かるらしい。

少し待っていると、黒い車がやって来た。

伊吹さんかと思ったら、次の瞬間ー。

男が一人降りてきて、叫ぶ間もなく布で口を覆われた。

そして、私の意識は遠のいていった……。


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