たとえこれが、何かの罠だったとしても。
伊吹サイド
早めに家を出たものの、渋滞に捕まってしまった。
楓に連絡を入れると、外で待っていると返信がくる。
店の中で待っているようにと送ったが、既読がつかなくなってしまった。
そして店に着いたが、楓の姿が見えない。
店内に入ったのかと思い店の中へと入るも、楓はいなかった。
何か嫌な予感がする…。
すると、道の端に落ちているカバンが目に入る。
近づくと、それは楓のカバンだった。
ドクンと心臓が音を立てるのと同時に、俺のスマホが鳴った。
おそるおそる電話に出ると、
「もしもし、伊吹?俺だよ」
世界で1番聞きたくない男の声がした。
「……おまえ、楓をどうした!?」
「ちょっと待てよ。楓って誰のこと?」
「とぼけるな!おまえが攫ったんだろ!」
楓に連絡を入れると、外で待っていると返信がくる。
店の中で待っているようにと送ったが、既読がつかなくなってしまった。
そして店に着いたが、楓の姿が見えない。
店内に入ったのかと思い店の中へと入るも、楓はいなかった。
何か嫌な予感がする…。
すると、道の端に落ちているカバンが目に入る。
近づくと、それは楓のカバンだった。
ドクンと心臓が音を立てるのと同時に、俺のスマホが鳴った。
おそるおそる電話に出ると、
「もしもし、伊吹?俺だよ」
世界で1番聞きたくない男の声がした。
「……おまえ、楓をどうした!?」
「ちょっと待てよ。楓って誰のこと?」
「とぼけるな!おまえが攫ったんだろ!」